渡し方にも工夫を!ノベルティ配布のポイントとおすすめアイテム
ノベルティを活用して集客を図る場合、「消費者が望むもの」「渡し方」「付加価値」をきちんと設計することが大切です。配布の目的を明確にし、前述したポイントを押さえることで、ノベルティ目当てに足を運んでもらえる確率が高まります。
今回は、ノベルティ配布のポイント、ターゲット別のおすすめアイテム、ビジネスシーンでの役割についてご紹介します。
ノベルティ配布の重要ポイント
ノベルティは、自社に前向きな印象を抱いてもらうための重要なツールの一つです。しかし、相手への思いやりや配る側の意図が伝わらなければ、せっかく実施しても期待した効果が得られません。 ノベルティ配布では、以下のポイントに留意することが大切です。
消費者がほしいもの
消費者はシビアです。いくら無料でも実用性がない、(世代・属性に)合わない、自分向けじゃないと感じれば、たちまち「いらないもの」と判断します。不要だと認識されてしまっては、制作にかかった時間も費用も無駄になりますし、宣伝効果を得ることは難しくなります。消費者が何を求めているのか、どんなメッセージを伝えたいのかを考えて、ノベルティグッズを選びましょう。
なお、ターゲット層を明確にし、配布する時期・状況なども踏まえなくては効果的な選択ができません。年代・性別・用途・季節などを細かく検証し、ピンポイントで効果が期待できるノベルティグッズを制作しましょう。
お得に感じるタイミング
ノベルティ配布では、“お得”だと感じてもらうことも重要です。「来店特典」や「総付景品(ベタづけ)」でお得感を演出し、販促効果を後押ししましょう。
そのとき、メインとなる商品と関連性のあるアイテムをノベルティにするのも一つの手です。商品の価値を高められるベストな配布のタイミングともいえます。「お鍋を買ってくれたからミトンをセットにする」「本を買ってくれたからしおりをプレゼントする」など、組み合わせは多様なので自社の商品をもとに考えてみましょう。
自社商品と関連はなくても、季節に合ったノベルティは喜ばれやすいのでおすすめです。夏にはタオルやうちわ、飲料、冬にはカイロやブランケット、入浴剤というように実用性の高いものを選ぶとよいでしょう。タオルや飲料は冷やして提供するなど、渡し方にもこだわるとより強く自社を印象付けられるはずです。
付加価値
1回きりの接点を創出するだけであれば来店特典や総付景品だけで十分でしょうが、継続した商品購入やサービス利用を促すためには、ノベルティに付加価値をつけてプレミアム感を演出するのも大切です。
会員特典や割引券でも効果はありますが、すでに持っているアイテムに付加価値をつけるグッズを配布することで「ここがいい」「また足を運びたい」と思ってもらうことができるでしょう。
細かな気遣いはお客さまの満足度を高める重要な要素。自社ならではの付加価値を用意できれば、徐々に顧客の自社への認識がプラスに傾いていくはずです。
ターゲットに合ったノベルティグッズ
前述したように、ノベルティは消費者がほしいと思うものを選ぶことが大切です。しかし、ターゲットを絞ってもグッズ選びに迷う担当者の方もいるでしょう。
誰にでも受け取ってもらいやすいものを選ぶなら、「実用性」「手軽さ」「季節」などが判断のポイントになります。文房具やメモ帳、付箋、ティッシュ、救急アイテムなどのほか、展示会やイベントで配布するならその場で使えるトートバッグ(エコバッグ)などもよいでしょう。
ほかにもビジネスパーソンをターゲットとしたい場合は、とくに業務中に利用してもらうことを念頭に置いた、実用性のあるものがおすすめです。例えば、ボールペンであればシルバーの落ち着いたデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか。シンプルで大人っぽいデザインなら、勤務中でも気兼ねせずに使いやすいです。
また、外出先でいざという時に使えるウェットティッシュやあぶらとり紙などの消耗品も受けとってもらいやすい傾向にあります。
なお、文房具なら以下のアイテムがノベルティ向きです。
「速乾シヤチハタ朱肉」は、約3秒で乾燥する速乾力が自慢。長期保存性に優れており、くっきりときれいになつ印できます。
「プチ朱肉」は、携帯用にちょうどいいコンパクトさが魅力。一般的な実印の最大サイズ(18mm)にも対応しており、便利で場所を取らないので、もらって困りません。
「シクオス」は、印マットが付いている便利な朱肉です。印マットは弾力性があるので、押しやすさ抜群です。ターコイズブルー、ネイビー、サクラピンク、ローズピンクの4色から選べます。
「キャップレス9」は、片手で簡単になつ印ができるシヤチハタ印。キャップの着脱が必要なく、なつ印作業がスムーズに行えます。ロック付きなので、持ち運ぶ際にインキで汚れる心配もありません。カラーは6色展開です。
「ネームペン ディアレ」は、スタイリッシュなデザインが魅力。ネーム印が付いており、ビジネスでもプライベートでも重宝します。高級感のあるメタリック調のボディーで、カラーは7色展開です。
「ハンコケース」は、シンプルで携帯に便利です。ハンコが飛び出さない設計になっているほか、速乾タイプの朱肉なので、すばやくきれいな印影を残せます。カラーはクールグレー、ダークブルー、レッド、ピンク、オレンジの5色展開です。
「ウイズ イン」は、スタイリッシュなデザインが魅力です。シンプルで無駄のないフォルムは、使うたびに手になじむでしょう。カラーはシルバー、メタリックブラック、メタリックブルー、メタリックレッドの4色展開です。
シヤチハタ「BLOX油性ボールペン」は、三角形の凹凸ボディーがすてきな文房具です。凹面と凸面をブロックのようにかみ合うので、同じシリーズのペンを繋げて持ち運べます。
また、これらはメールオーダーにすることも可能です。ノベルティを受け取った方が印面を自由に設定できるので、顧客満足度も高まるでしょう。
BtoBの営業ツールとしてもおすすめ
ノベルティは、使い方次第ではビジネスの場でも役立ちます。営業ツールとしても重宝するので、対企業向けのノベルティグッズ制作にも力を入れてみてはいかがでしょうか。
費用対効果が高い
たくさんの人へ配布するノベルティとは違い、BtoBのノベルティは顧客の数が少なく取引単価が高いため、費用対効果が高いといえます。1,000円のノベルティをつくる場合、一般消費者向けだと予算の関係から制作数を減らさなくてはならないケースもあるでしょう。販促効果を予想した結果、高いと感じる企業も少なからずいるはずです。
しかし、BtoBの場合はノベルティをきっかけに商談まで結びつけば、一つの契約が大きな利益を生むかもしれません。契約とまではいかなくても、いい関係性を保ち、いずれ発注に繋がることもあるでしょう。投資という観点で見るなら、決して悪くはないアプローチといえるのです。
顧客接点をつくれる
ノベルティは顧客との接点をつくれる重要な媒体です。渡すために会いに行けば顔を覚えてもらえるかもしれませんし、次回から話しかけるきっかけにもなります。
いまはメールやSNS、アプリなど便利な連絡ツールが増え、実際に顔を見て話さなくてもコミュニケーションが成り立つようになりました。しかし、顔を見て話すことが安心や信頼に繋がることもあります。ノベルティによって直接の顧客接点をつくれば、その後の関係性を構築しやすくなり、自社のことを知ってもらえる機会も増えるでしょう。
発送もできる
一人の営業が複数の顧客を担当している、という企業は珍しくありません。前述した手渡しでのノベルティ戦略を行おうにも、一人ですべての顧客をカバーすることは難しいでしょう。
メール便などを使って発送すれば価格を抑えつつ、多くの顧客へノベルティを使ったアプローチがかないます。これを継続すれば「次は何が届くだろう」と期待してもらえますし、アイテム選びによってはユーモアのある会社だと印象付けることも可能です。
渡し方まで工夫してノベルティ配布を成功させよう
お客さまの望むものを提供できれば、ノベルティは大きな販促効果を生むでしょう。また、ノベルティを配布する目的を定め、渡すタイミングや渡し方などを工夫すれば、より効果的にアプローチできるはずです。一般の消費者はもちろん、BtoBでも活躍するツールなので、それらも視野にノベルティ制作に励んでみてください。