プラスチックに書けるペンを選ぶ!油性と水性ではどう違う?

プラスチックに書けるペンを選ぶ!油性と水性ではどう違う?
プラスチックに書けるペンを選ぶ!油性と水性ではどう違う?
2022.03.02(更新日 2024.04.02)

オフィス備品の整理や店頭POPの作成など、プラスチックに文字や絵を書く際、インキがはじかれてきれいに書けない経験をしたことがある方は多いはず。ペンには紙や布、ガラス、金属など、それぞれの素材に対応したものがあるため、使い分けると便利です。

今回は、プラスチックに書けるペンについてご紹介します。そのほか書いた文字を落ちにくくする方法や、誤って書いてしまった油性ペンの文字を消す方法などについてもお伝えするので、ぜひご覧ください。

プラスチックに書けるペンとは?

プラスチックに書けるペンというと、一般的に速乾性に優れた油性ペンが思い起こされるでしょう。油性ペンはプラスチックにもインキが乗りやすく、すぐに乾くため定着しやすいという特長があります。

着色剤(染料・顔料)によっても特長が異なり、染料は発色が鮮やかで色の表現が幅広く、顔料は耐水性や耐光性に優れています。

また、水性ペンにもプラスチックに書けるものはあります。水やこすれに強いもの、水拭きで消せるものなどがあるため、多彩な用途に使うことが可能です。

プラスチックに書けるおすすめの水性ペン

デコライト 丸1
デコライト 丸1
グリーティングカードやポスターへのデコレーションに最適

シヤチハタの「アートライン デコライト」は、発色が鮮やかな水性顔料系インキを採用しています。ラインナップは「ベーシックカラー」「パステルカラー」「メタリックカラー」「ネオンカラー」の4種類!25色展開なので、お好みの色が見つかります。

カラフルでかわいいデコライトは透明のプラスチックだけでなく、赤や青・白・緑に加えて、黒などの濃い色のプラスチックにもきれいに色が映えます。オフィスの冷蔵庫に入れるペットボトルドリンクなどの名前書きにもおすすめですし、お子さんの夏休みの宿題や趣味のものづくりにも役立つでしょう。

また、プラスチック製品だけでなく、紙や布、木材、ガラスなどのあらゆる素材に使用できます。水拭きで消すことができるので、プラスチックやガラスに書いた文字や絵を何度でも書き直せます。

画用紙やコピー用紙などの白い紙だけでなく、アート紙のような黒い紙にも浮き出るようにきれいに発色します。重ね書きができるので、カードやPOPのデコレーション、コンサートのうちわ制作にもおすすめです。ペン芯も「丸タイプ」「角タイプ」「筆タイプ」の3種類があるので、作るものに合わせて使い分けてみてください。

おすすめの油性ペン

なお、「水で消えにくいほうが良い」という方向けに、シヤチハタでは油性マーカーも展開しています。

アートライン 油性マーカー
アートライン 油性マーカー

こちらも鮮やかな発色となめらかな書き心地なので、さまざまな用途に活躍することでしょう。水性・油性ともにアートラインシリーズは、個人での利用はもちろん店舗などでの利用にもぴったりなので、ぜひお手もとに揃えてみてはいかがでしょうか。

プラスチックの素材で選ぶべきペンは違う

プラスチックと一口にいっても、種類によって材質は異なります。プラスチックに書けるペンを選ぶ際は、種類にも注目しましょう。

ポリスチレン(PS)・ポリカーボネート(PC)

プラスチック板や発泡スチロールに使用されているプラスチック素材です。油性ペンも水性ペンもどちらも使用できますが、油性ペンならアルコール系マーカーが、水性ペンなら水性顔料マーカーが適しています。

ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)

幅広く使用されているプラスチック素材で、代表的なものとしてレジ袋や食品タッパーなどが挙げられます。インキをはじく性質が強い素材なので、水性ペンだと線がかすれてしまうケースがあります。油性ペン(油性顔料インキ)が相性良く使いやすいでしょう。

アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)

汎用性の高いプラスチック素材で、自動車のパーツや最近では3Dプリンターの材料としても使用されています。油性ペンだと筆記面の溶解によるペン芯の目詰まりや、プラスチックの劣化を起こす可能性があるため、水性ペンの使用が適しています。

油性で書いたのに消える!プラスチックに書いた文字を保つ方法

固着性の強い油性ペンを使用しても、時間の経過などとともに書いた文字が薄くなったり消えてしまったりすることがあります。プラスチックに書いた文字を長持ちさせたい場合は、以下の方法で文字を保護しましょう。

OPPテープを貼る

書いた文字の上にOPPテープを貼り付ければ、文字を保護できます。貼る場所の大きさに合わせてテープを切ったり、空気が入らないようにしたりと手間はかかりますが、きれいに貼ればテープが目立たず、長く文字を保てます。

テープを貼る際は、水滴やホコリなどが表面についてないか確認してください。また、貼り直しを行うと書いた文字も一緒に取れてしまうため、表面にしっかり付着するように指で押すなどして慎重に貼りましょう。

透明のマニキュアを塗る

透明のマニキュア(トップコート)を塗って文字をコーティングすれば、文字が消えないように保てます。ただ、何度も重ね塗りすると文字がにじみやすくなるほか、乾くまで時間がかかるため、一時的な保護や応急処置として使用しましょう。

クリアラッカーなどの塗装剤でコーティングする

クリアラッカー(スプレータイプの透明塗料)を使えば、プラスチックの表面を均一にコーティングできます。水に濡れたりこすれたりしても文字が消える心配はありません。

クリアラッカーを使用する際は、噴射された塗料で文字がにじむのを防ぐため、至近距離で吹き付けないように注意しましょう。

なお、クリアラッカーを吹き付けた場所は少々色が変化することがあります。除光液を使えば拭き取れるため、気になる方は試してみてください。

間違って書いた油性ペンの文字を消すには

プラスチックに書いた油性ペンの文字は、消しゴムや除光液などを使って消すことができます。ただし表面に傷があるもの、表面がザラザラしているものはインキが溝に入り込んでしまうため、完全に消すことが困難です。また時間が経つと色素沈着を起こすため、書き間違いなどがある際は早めに落とすようにしましょう。

こちらでは、油性ペンの文字を消す方法についてご紹介します。

消しゴムでこする

消しゴムでこすると、油性インキを落とすことができます。ただし、きれいに落とすには時間がかかるほか、研磨剤などの影響からプラスチックが変質する可能性があるため、消す範囲が広い場合は使用を控え、ちょっとした汚れの除去に使用しましょう。

除光液を使って落とす

タオルやキッチンペーパーに除光液を染み込ませて、油性インキが付着した部分を拭きましょう。除光液に含まれる溶剤は刺激が強いため、プラスチックの変色や強度の低下を招くことがあります。気になる方は事前にチェックし、使用する際は力を入れずに優しく拭き取りましょう。

なお、除光液がない場合はアルコールで代用できます。消毒用アルコールを使用し、それでも落ちなければ工業用アルコールを使用します。ただし、アルコールに弱いプラスチックもあるため使用時は充分注意してください。

ホワイトボードは水性ペンの上塗りか合成洗剤でOK

プラスチックではありませんが、ホワイトボードに油性ペンを使ってしまったというケースも多々あります。ホワイトボードに付着した油性インキは「ホワイトボード用の水性ペンによる上塗り」または「合成洗剤」で落とすことが可能です。

・水性ペンの上塗りで落とす
①ホワイトボード用の水性ペンを使い、油性ペンで書き込んだ部分を塗りつぶします。
②クリーナーを使い、すぐに拭き取ります。

・合成洗剤で落とす
①油性インキの部分に合成洗剤を塗ります。
②ティッシュや布で拭き取ります。

なお、除光液やアルコールによる油性インキの処理は、ホワイトボードには不向きです。コーティングが剥がれる可能性があるため、使用しないようにしてください。

プラスチックに書けるペンで作業をスムーズに

プラスチックに書けるペンがあれば、オフィスの冷蔵庫に入れる飲食物に名前を書いたり、店頭POPをつくったりとあらゆる作業に役立ちます。ペンには用途が記載されているため、プラスチックのようにインキをはじきやすい素材に使用する場合は、事前に製品表示を確認することが大切です。

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