スタンプ台はどう選ぶ?比較ポイントとカラーが豊富な「いろもよう」のご紹介
消しゴムはんこや手帳のデコレーション、メッセージカードの模様づけなど、カラーのスタンプ台は多彩な使い方が楽しめます。紙以外にも使用できるインキのスタンプ台など活用シーンは広く、ハンドメイド作業を楽しむ方にとって心強いアイテムとなっています。
そこで今回は、カラーのスタンプ台の選び方に加えて、おすすめのスタンプ台「いろもよう」についてご紹介します。ハンドメイドのモノづくりに活かせるので、興味のある方はぜひご一読ください。
スタンプ台を選ぶ前に!「油性」と「水性」は何が違うの?
スタンプ台には「油性」と「水性」がありますが、インキの性質によって使用する溶剤が異なります。
油性インキは有機化合物でできた「有機溶剤」を使用しており、水性インキは「不純物の少ない水(精製水)」を使用しています。前者は揮発性のため独特の臭気があり、粘性が強いため水に反発します。対して後者は臭気が薄く、粘性も弱いため水になじみやすいという性質を持っています。
そのため、スタンプを使用する用途や使用する紙などに合わせて適切なスタンプ台を選ぶことが大切です。なお、油性・水性スタンプ台の特長や用途について詳しく知りたい方は、下記も合わせてご覧ください。
▶油性スタンプ台のインキの特長やメリットとは?用途、おすすめもご紹介
紙ごとに相性が異なる!スタンプ台の選び方
スタンプ台を選ぶ際は、用途に合わせて選びましょう。インキには種類があり、使用する紙によって相性が異なります。
普通紙に使用するなら「油性顔料系」
油性顔料系インキのスタンプ台は速乾性と耐光性に優れており、落ちづらいのが特長です。水に濡れてもにじみにくく、印影がきれいに残るので書類へのなつ印作業にピッタリです。
また退色に強く、表面加工が施されていない普通紙への使用に向いているため、主にビジネスシーンで活躍しています。
光沢紙(アート紙・コート紙)には「油性染料系」
油性染料系インキのスタンプ台は乾きが早く、紙の繊維にインキがすぐに染み込みます。表面がツルツルした光沢紙にもスタンプできるため、ポスターやカタログに住所や会社名などを押す際に重宝します。
発色がよく、耐水性もあるため、水に濡れてもにじみにくいのが特長です。ただし、耐光性は油性顔料系インキよりも多少劣るため、長期間光に当てると色があせてしまうこともあります。
和紙やノーカーボン紙には「水性顔料系」
水性顔料系インキのスタンプ台は普通紙にも使用できますが、目の粗い和紙やノーカーボン紙(感圧紙)への使用に適しています。
インキが乾くとしっかり定着するため、水に濡れてもインキがにじみにくくなります。顔料系なので耐光性に優れており、退色の心配もありません。長期間保存したい紙類への使用にもおすすめです。
紙以外なら「特殊インキ」
強着性に優れた特殊インキは、紙以外のものにスタンプを押す際に重宝します。例えば、ハンカチや帽子、文房具など子どもの持ちものにスタンプすることも可能です。
布やプラスチックなどさまざまな素材に使用できるものは「おなまえスタンプ」と総称されるものが多く、入園・入学準備に伴うお名前書きにも使用できるので便利です。
ただし、メーカーによってインキの特長が多少異なることもあるので、購入前に何にスタンプできるのかをチェックしましょう。
ここをチェック!確認すべき項目
スタンプ台を選ぶ際は、インキ以外にも以下の点に着目して選びましょう。
スタンプやゴム印より一回り大きいかどうか
スタンプ台は、使用するスタンプやゴム印より一回り大きい盤面サイズを選びましょう。大きなスタンプを使用する際はサイズをよく確認して購入しないと、何度も位置を変えてインキを付けなくてはならないので不便です。
すでに使用するスタンプが決まっている場合は、スタンプの印面のサイズを測り、それよりも大きい盤面サイズのスタンプ台を選びましょう。
ただ、スタンプ台のサイズが大きくなると価格も高くなるため、使用頻度を考慮しながら最適なサイズを選んでください。
補充インキが手に入りやすいかどうか
補充インキが手に入りやすいかどうかも、重要な確認ポイントです。インキが切れたら買い替えるという選択もありますが、補充インキがあれば繰り返し使えるので経済的かつエコですよ。
スタンプ台の補充インキは、メーカーごとに専用のものがあります。生産量が少なくマイナーなものは補充インキが手に入りづらい可能性があるので、補充のしやすさを考慮するなら大手メーカーのものを選んでおくと安心です。
ゴム印の素材とインキの相性はどうか
スタンプ台は、ゴム印との相性も大事です。
ゴム印といっても、使用されるゴムの種類は1つではありません。素材によってはインキとの相性が悪いものもあるので、ゴム印を長く使うためにも相性のいいスタンプ台を選んでください。
なお、スタンプ台の代わりに朱肉を使用する方もいますが、スタンプ台と朱肉は成分が異なりますので、朱肉をゴム印に使用するのは控えたほうがよいでしょう。
完成イメージに適したカラーかどうか
スタンプ台にはさまざまな種類があり、カラーが豊富です。単色のものもあれば、複数の色が1つのスタンプ台にまとめられているものもあります。
手紙やメッセージカード、グリーティングカード、はがきなど、用途に応じて好きな色を揃えてみましょう。完成イメージに適したカラーかどうかを踏まえて選ぶと、すてきな色合いのスタンプ台を見つけられるはずです。
日本の伝統色を表現した「いろもよう」で作品に深みをプラスしよう
シヤチハタの「いろもよう」は、色が豊富な油性顔料系インキのスタンプパッドです。消しゴムはんこなどのハンドメイド作品におすすめな理由を、下記にてご紹介します。
色鮮やかな日本の伝統色29色
日本の伝統色から生まれた多彩な色合いは、彩りにこだわったハンドメイドに最適。独自のナノテクノロジーから生まれたインキを使用し、優れた速乾性(※PPC用紙なら約3秒)と濃い印影を実現しています。広い印面でも色のムラやかすれがないほか、発色がよく、奥深い色の味わいを楽しめます。
青や赤と大きい括りでみると同じ色でも、種類によって明るさや濃淡に個性があります。自分の「好き」や「伝えたいこと」を細部まで表現できるため、消しゴムはんこなどのスタンプアートの幅を広げてくれるはずです。
なお、いろもようは牡丹色(ぼたんいろ)や銀鼠色(ぎんねずいろ)、菖蒲色(しょうぶいろ)、鴇色(ときいろ)など全24色でしたが、2021年3月新たに、紅梅色(こうばいいろ)、紺青色(こんじょういろ)、蜜柑色(みかんいろ)、茜色(あかねいろ)、木賊色(とくさいろ)の5色が追加されました。どれも懐かしさや自然の風景を思い出すような深みのある色をしています。
繊細な模様も表現できる
「いろもよう」は耐久性の高い極細繊維の盤面表布を採用しています。軽く押しあてるだけでインキがきれいにつくため、細かな部分までくっきりとした色や絵柄を表現できます。
また、手持ちがラクな小ぶりサイズの「いろもよう わらべ」は盤面の角でインキを塗布できます。細かな部分にもインキをのせられるほか、インキの色わけも可能なので、繊細な模様も表現可能ですよ。
速乾性に優れている
「いろもよう」は速乾性に優れており、にじみにくいという特徴があります。塗布後、時間をおかずに色をのせられるので多色使いしやすく、作品づくりが捗ります。
フタを開けたままでも乾燥しない
作業中にフタを開けたままでもパッドが乾燥しないため、最初から最後まで作品づくりに集中できます。とくに消しゴムはんこのように時間をかけて押していくものは、パッドの開け閉めだけでも手間に感じてしまいます。乾燥しないという点は大きな利点といえるでしょう。
スタッキングできる
「いろもよう」のスタンプパッドはスタッキングできます。重ねて保管できるので場所をとらず、保管・管理もラクに行えます。省スペースで道具をまとめておけるのも、ハンドメイド作家にはうれしいポイントではないでしょうか。
作品づくりにカラーのスタンプ台を使っている方、気に入る色が見つからない方は、ぜひ「いろもよう」をチェックしてみてください。ビビッとくる色が見つかるかもしれませんよ。
カラースタンプ台は使用用途に合ったものを選ぼう
スタンプ台は種類が多いので、つい迷ってしまいがち。しかし、インキの種類によって相性のいい紙は異なりますし、サイズや補充インキの有無、ゴム印との相性、色合いなども踏まえて選ぶことが大切です。
「いろもよう」をはじめ、クラフトにピッタリのカラースタンプ台は複数あります。使い勝手や発色のよさなど、さまざまな観点から総合して、自分に合ったスタンプ台を探してみてくださいね。